あれは【燈火】のDF?
彼女は歩きながら先ほど目があった少年の表情を思い浮かべていた。
炎気のコントロールには自信があったのであの距離で自分の炎気が感知されたとは考えにくいけども。
彼がDFなのは微かにもれていた炎気で分かった。炎気を抑えているという感じではなかったのでよほど力の弱いDFなのだろう。
【紅】だったら、とっくに淘汰されていたに違いない。
「さすが【燈火】。噂に違わずイロモノだわ」
そして頭を軽く振って、その事を頭から振り払う。
そして、改めて自分の目的に没頭する。
どこにいるの? 刃烈。そして牙翼っ!
第二章 完